詩篇140-142 ; Ⅰコリント14:1-20

詩篇

第140篇

140:1主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、
わたしを守って、
乱暴な人々からのがれさせてください。
140:2彼らは心のうちに悪い事をはかり、
絶えず戦いを起します。
140:3彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、
そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ
140:4主よ、わたしを保って、
悪しき人の手からのがれさせ、
わたしを守って、わが足をつまずかせようとする
乱暴な人々からのがれさせてください。
140:5高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、
綱をもって網を張り、
道のほとりにわなを設けました。〔セラ
140:6わたしは主に言います、「あなたはわが神です。
主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。
140:7わが救の力、主なる神よ、
あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。
140:8主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。
その悪しき計画をとげさせないでください。〔セラ
140:9わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、
そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。
140:10燃える炭を彼らの上に落してください。
彼らを穴に投げ入れ、
再び上がることのできないようにしてください。
140:11悪口を言う者を世に立たせないでください。
乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。
140:12わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、
貧しい者のために正しいさばきを
行われることを知っています。
140:13正しい人は必ずみ名に感謝し、
直き人はみ前に住むでしょう。

第141篇

141:1主よ、わたしはあなたに呼ばわります。
すみやかにわたしをお助けください。
わたしがあなたに呼ばわるとき、
わが声に耳を傾けてください。
141:2わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、
わたしのあげる手を、
夕べの供え物のようにみなしてください。
141:3主よ、わが口に門守を置いて、
わがくちびるの戸を守ってください。
141:4悪しき事にわが心を傾けさせず、
不義を行う人々と共に
悪しきわざにあずからせないでください。
また彼らのうまき物を食べさせないでください。
141:5正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、
わたしを責めさせてください。
しかし悪しき者の油をわがこうべに
そそがせないでください。
わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに
敵しているからです。
141:6彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、
主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。
141:7人が岩を裂いて地の上に打ち砕くように、
彼らの骨は陰府の口にまき散らされるでしょう。
141:8しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。
わたしはあなたに寄り頼みます。
わたしを助けるものもないままに
捨ておかないでください。
141:9わたしを守って、
彼らがわたしのために設けたわなと、
悪を行う者のわなとをのがれさせてください。
141:10わたしがのがれると同時に、
悪しき者をおのれの網に陥らせてください。

第142篇

142:1わたしは声を出して主に呼ばわり、
声を出して主に願い求めます。
142:2わたしはみ前にわが嘆きを注ぎ出し、
み前にわが悩みをあらわします。
142:3わが霊のわがうちに消えうせようとする時も、
あなたはわが道を知られます。
彼らはわたしを捕えようと
わたしの行く道にわなを隠しました。
142:4わたしは右の方に目を注いで見回したが、
わたしに心をとめる者はひとりもありません。
わたしには避け所がなく、
わたしをかえりみる人はありません。
142:5主よ、わたしはあなたに呼ばわります。
わたしは言います、「あなたはわが避け所、
生ける者の地でわたしの受くべき分です。
142:6どうか、わが叫びにみこころをとめてください。
わたしは、はなはだしく低くされています。
わたしを責める者から助け出してください。
彼らはわたしにまさって強いのです。
142:7わたしをひとやから出し、
み名に感謝させてください。
あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、
正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう」。


Ⅰコリント

第14章

14:1愛を追い求めなさい。また、霊の賜物を、ことに預言することを、熱心に求めなさい。14:2異言を語る者は、人にむかって語るのではなく、神にむかって語るのである。それはだれにもわからない。彼はただ、霊によって奥義を語っているだけである。14:3しかし預言をする者は、人に語ってその徳を高め、彼を励まし、慰めるのである。14:4異言を語る者は自分だけの徳を高めるが、預言をする者は教会の徳を高める。14:5わたしは実際、あなたがたがひとり残らず異言を語ることを望むが、特に預言をしてもらいたい。教会の徳を高めるように異言を解かない限り、異言を語る者よりも、預言をする者の方がまさっている。
14:6だから、兄弟たちよ。たといわたしがあなたがたの所に行って異言を語るとしても、啓示か知識か預言か教かを語らなければ、あなたがたに、なんの役に立つだろうか。14:7また、笛や立琴のような楽器でも、もしその音に変化がなければ、何を吹いているのか、弾いているのか、どうして知ることができようか。14:8また、もしラッパがはっきりした音を出さないなら、だれが戦闘の準備をするだろうか。14:9それと同様に、もしあなたがたが異言ではっきりしない言葉を語れば、どうしてその語ることがわかるだろうか。それでは、空にむかって語っていることになる。14:10世には多種多様の言葉があるだろうが、意味のないものは一つもない。14:11もしその言葉の意味がわからないなら、語っている人にとっては、わたしは異国人であり、語っている人も、わたしにとっては異国人である。14:12だから、あなたがたも、霊の賜物を熱心に求めている以上は、教会の徳を高めるために、それを豊かにいただくように励むがよい。
14:13このようなわけであるから、異言を語る者は、自分でそれを解くことができるように祈りなさい。14:14もしわたしが異言をもって祈るなら、わたしの霊は祈るが、知性は実を結ばないからである。14:15すると、どうしたらよいのか。わたしは霊で祈ると共に、知性でも祈ろう。霊でさんびを歌うと共に、知性でも歌おう。14:16そうでないと、もしあなたが霊で祝福の言葉を唱えても、初心者の席にいる者は、あなたの感謝に対して、どうしてアァメンと言えようか。あなたが何を言っているのか、彼には通じない。14:17感謝するのは結構だが、それで、ほかの人の徳を高めることにはならない。14:18わたしは、あなたがたのうちのだれよりも多く異言が語れることを、神に感謝する。14:19しかし教会では、一万の言葉を異言で語るよりも、ほかの人たちをも教えるために、むしろ五つの言葉を知性によって語る方が願わしい。
14:20兄弟たちよ。物の考えかたでは、子供となってはいけない。悪事については幼な子となるのはよいが、考えかたでは、おとなとなりなさい。


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